ティボール・カルマンは1949年、ハンガリーのブダペストに生まれる。1956年にアメリカに移住し、ニューヨークの有名書店バーンズ&ノーブルで働き始め、1979年にデザイン会社M&Coを設立。妻のマイラとの共同制作を通じて、前衛的コンセプトによる作品を発表する伝説的な会社に成長した。
バーンズ&ノーブルのトートバッグや、ロックバンド「トーキング・ヘッズ」のアルバムジャケット、アンディ・ウォーホールが創刊した「Interview」やベネトン社の「COLORS」などの雑誌、ヴィトラ社の「Chairman」などによりノーデザイン的グラフィックの先駆者として若きデザイナーに与えた影響は測りしれない。
1999年、リンパ腫によって51歳という若さで亡くなるまで、資本主義の真ん中から社会の価値観を揺さぶるデザインを多く残した。
独自のウィットに富んだ時計(僕たちに一番大切なのは仕事が終わる5時)や、ペーパーウェイト(シワくちゃなゴミのような紙だって真の美と成り得る)など、現代の社会問題を取り上げる製品を次々と発表。
人気のスカイアンブレラなど、カルマンならではの物語性のあるユーモアはMoMAのコレクションとして、今も生き続けている。
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