「一般の人々のための、低コストで高品質、使いやすい家具を!」40年にわたって模索を続けたイームズは、椅子の材料として成型合板、繊維ガラス強化プラスチック、ワイヤメッシュ、アルミニウムなど当時の新しい素材に着目。ただし、これらの素材から座りごこちのよい椅子を創るには、三次元的にきわめて繊細な曲面加工をほどこさなくてはなりませんでした。彼らがデザインした椅子は、類まれな美のセンスと飽くなき追究、この両者の結晶だといえます。
イームズは、建設費のコストを抑えるために既成の建材だけを使って住宅を建造。この建物に自ら住んでいました(=イームズ・ハウス)。彼らはシンプルな箱のような建物に、一見雑多に思えるような収集品や日用品を置き、親密な、心地よい空間を創りだしたのです。イームズ・ハウスには畳敷きのスペースもあり、夫妻の日本文化への関心の深さも示していました。 |